プレパラートデイズ/Präparat Days:ニコニコ動画
プレパラートデイズ/Präparat Days:YOUTUBE
『VOCALOID4 Library Fukase』の使用サンプル楽曲のうちのひとつを小林オニキスが制作させて頂きました。SEKAI NO OWARIの深瀬さんの声を元に作られたボカロであります。
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「俺の曲をSEKAI NO OWARIが歌っとるみたいだ!」
実際に使ってみて、正直びっくりしました。声がまんま深瀬さんなんですよね。試しに自分の昔の曲を歌わせてみたら「俺の曲をSEKAI NO OWARIが歌っとるみたいだ!」と思いました。すっげーなこれ、と。ほんとにボカロって進化したなぁと、長くボカロを使い続けてきて改めて実感した瞬間でありました。
そんなボカロFukaseには3つの歌声のライブラリが入っています。張りのある声の「Fukase_J_Norml」、優しくささやく様な声の「Fukase_J_Soft」、そして英語である「Fukase_E」。どのライブラリも変な癖も特になく、ボカロとしてはめちゃくちゃ使いやすいと思います。
で、今回小林が制作した「プレパラートデイズ」という楽曲では、Normalとsoftの2つを混ぜ合わせて使用しました。ボカロFukaseは、VOCALOID4に実装されている「クロスシンセシス」という2つのライブラリを自然な感じで混ぜてつなげる機能に対応しているので、それを使って1音1音こまかくいじって歌声に表情を付けています。
その効果がいちばん分かりやすいのは、サビの終わりに出てくる「あ~」というファルセット(裏声)っぽいところだと思います。サビはNormalをメインにして、ファルセットのところだけsoft側にパラメータを全部振り切ることで表現してます。
あと、ところどころで「グロウル」といううなり声の効果を付ける機能も使ってます。サビの歌い始めや、言葉を強めに発声させて力強さを出したいところなどで使用。違和感なく自然な感じで効果がかかるので、上手く歌に強弱が付けられたように思います。
また言葉の発音もとても明瞭で、ベタ打ちそのままの状態でもかなりいい感じに歌ってくれました。発音が若干気になるところがあったとしても、ベロシティをいじったり、音素編集モード( 音符をダブルクリックして歌詞を編集できる状態で「Alt + ↓矢印」で設定できます)で発音記号を弄ったりすると、だいたい解決できそう。今回の曲でも何箇所か、たとえば「S i 」を「S S i」に変えたりして修正してます。
それからこの曲では使用しませんでしたが、「Electronica-Tune」というJobプラグインが付いていて、これがとても面白い。Perfumeのアレみたいな感じに、簡単に声をケロらせることができます。
曲と動画について
サンプル楽曲制作のお話を頂いた時はボカロfukaseのキャラクターもまだ決まってなかったので、「動画をどうやって作ろうか…」ととても悩みまして。考えた結果、
フォントだけでなんとか作ってみよう。
↓
じゃあせめて画面の見え方を何か工夫ができないか?
↓
何かを覗き込んだらそこにフォントが見える、というイメージはどうだろう?
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望遠鏡はどうか?でも宇宙ものはいっぱいあるので、顕微鏡にしよう。
という経緯で、まず最初に動画の画面の見せ方から決めて、それから曲を作り、顕微鏡っぽい歌詞を書き、イラスト素材を描いて…。それで実際に動画を作ってみたら思いのほか地味な印象だったので、最終的に男女のイラストとアニメーションを追加して、結果こんな感じに仕上がりました。けっこう時間かかって難産だったけど、良い感じに出来たのではないかと思っております。
というわけで「VOCALOID4 Library Fukase」と「プレパラートデイズ」のご紹介でした。気になった方は以下のサイトで詳細がチェックできるので見てみると良いかと思います。小林オニキス以外の人が作ったサンプル楽曲も聴くことができますよ!
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