http://www.nicovideo.jp/watch/sm26715301
https://www.youtube.com/watch?v=2Ma9Ur7Qq5c
ひさしぶりに制作したボカロ曲を公開しました。前回、ネットで曲を公開したのは2011年9月だったようで、実に3年10ヶ月ぶり。「そんな長い間上げてなかったんか!」と自分でちょっと吃驚しております。
お別れ囃子は霊媒先生のED曲だった
さて、この「お別れ囃子」という楽曲は、2011年に日本テレビ系列で放映されていたTVアニメ「ほんとにあった!霊媒先生」のエンディングテーマのために小林オニキスが書き下ろした楽曲です。
歌っていたのはメーウさんというバーチャルアイドル。制作に入る前に霊媒先生の原作マンガを何度も読みまくって、その面白さにちょっとでも見合うようなエンディングテーマを!と一生懸命つくった曲でした。
■関連ブログ記事:ユルアニ?と霊媒先生とメーウ
「ほんとにあった!霊媒先生」のアニメはDVDが発売されてます。テンポ良く笑えて、不意にしんみりしてしまうような作品で、是非おすすめしたい。
原作マンガは、講談社のサイトで単行本のそれぞれの巻が試し読みできるので読んでみるがよい!と思います。あとLINEマンガでも読めるようです。こちらも是非。
そうして作った「お別れ囃子」という楽曲は、個人的に非常に気に入っていて、機会があったらリメイクしてみたいなとずっと思っていました。歌詞も好きなんですよね。特に「牡丹火 咲き誇る 打ち上げられパチッと夜空にたゆたう ハラハラ消え落ちて 幻みたいに夏しじま」という部分。この「牡丹火」と「夏しじま」って言葉は、実は小林の造語だったりします。
そんなわけで、昨年末ぐらいから手の空いた時間に本当にちょっとずつ作ってきました。年が明け、夏が始まる今ごろになってようやく公開にこぎつけられた「お別れ囃子」のリメイク。楽しんでいただければ幸いです。
動画とイラストについて
最初は、1枚の絵に歌詞を載せた簡単な動画にしようと考えていました。でも、絵を描いてる途中で不意に“黒ネコと並んで女の子が歩いている”というアニメーションをつくりたいなと思いまして…。
それで試しに作ってみたんですが、ひとつアニメの部分を作ると、あれもこれもと動かしたいところがいっぱい出てきちゃうんですね。でもさすがに全部は動かしてられないので、鶴とか紙吹雪だとか必要最低限のモチーフにしぼって、地道に1枚1枚絵を描いていったら、最終的にこんな感じに出来上がりました。
ちなみに最初に作った“黒ネコと並んで女の子が歩いている”というのは、このシーンです。
霊媒先生のアニメを観たことがある方は、もしかしたら気付くかもしれません。これ、アニメのエンディングのオマージュです。当時テレビでご覧になられていた方々や制作にかかわってらっしゃった方々、そして原作者の松本ひで吉先生へのリスペクトを込めたつもりです。
こういう事は主張せず黙っておいて“分かる人にだけ分かってもらう”というのがスタンスとしては正しいのだけれど、このブログを読まれている人ぐらいには一応明言しておこうかなぁと思ったので書いておきます。
キャラクターは、いつもなら初音ミクさんにご出演をして頂いて映像を作ってるとこなんですが、もとが霊媒先生のエンディングテーマだったのでなんとなく自粛しました。代わりに誰なのか分からない名も無き女子学生さんになっております。
あと、動画を投稿する直前になってうちの奥さんにこんな指摘をされました。
>>参考リンク:googleイメージ検索「出目金」
見なかったことにしてそのまま動画をアップしました。
特に資料を確認することもなく「デメキンってこんな感じだったよなぁ」と想像で描いた結果、出目金の名の由来であり最大のチャームポイントである“目”を間違えて描く、という失敗をしました。深くお詫び申し上げます。ごめんな出目金。
タイトルロゴ
この映像のためにロゴもイチから作りました。どこか懐かしくレトロな印象を与えるように、昭和の時代の映画のポスターに使われていたようなロゴをイメージ。
あの時代特有の手書きでレタリングしてあるテイストが出るように、微妙に線を傾けたりしてます。「囃子」の画数が多くて大変でした。
まとめ
というわけで、「お別れ囃子」についてのあれこれでした。おかげさまでたくさんの方に聴いて頂けたようでありがたく思います。コメントやツイッターでの反応も拝見させて頂きました。
小林オニキスの作品をずっと待っていて下さった方もいてくれたみたいで、ありがたいと共にお待たせしてすいませんと申し訳なく思ったりもします。
次に何をつくるかはまだ考えてないですが、また何かお見せできればなぁと思います。これからもよろしくお願いします。