■というわけでボーカロイド作品シリーズ4曲目です。3曲目じゃなくて4曲目です。
■3曲目は「さよならアストロノーツ」という楽曲なんですが、これは8月24日に開催される「仙台初音ミク音楽祭(通称せんみく)」で公開する予定になってます。
■この曲はですね、作ってる最中の仮タイトルが「ORCA」だったんですよね。んで、あまりにも仮タイトルがしっくり来たのでそのまま正式採用して、タイトルから内容を連想して歌詞を書きました。
■でその結果、「思春期の夏」がテーマの楽曲に。
■思春期の頃って成長の速さに個人差や男女差があったりして、同い年のヤツが知らん間に自分より大人っぽくなっててそれがなぜか寂しく感じたりとかするよねーって、そういう曲です。
■歌詞は、あまり物語性とか明確な心理描写とかが前面に出ないように意識して書いてみたんですが、もうちょい分かりやすく具体的に書いた方がウケは良いんだろうなぁやっぱ。
■でも、夏の季語として「等圧線」という単語が出てきた時は自分で天才かと思った。
■歌謡になりすぎない程度にドメスティックなメロディラインなので、意外と和風なアレンジでも合いそうな気がしたんですが、リベンジの意味も込めて再び4つ打ちに挑戦してみました。いいカンジで返り討ちにあったと思います。ぎゃふん。
■もうちょっとマシなストリングスの音源が欲しいわ!と思ったのだけれど、貧乏なので有りもので間に合わせるしかないのです。贅沢は敵だ!
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「 ORCA (オルカ) 」
作詞・作曲・編曲 小林オニキス
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水面にゆれる君を 横目で眺めていた
とまどい隠すように 無邪気に振舞ってた
二人が 同じ速度で 変わってゆけたら
いつまでもこんな風にね 変わらない気がして
君はオルカ 三日月のように
飛沫あげて かがやく
まぶし過ぎた モノクロの景色
君に追いつけなくなる
等圧線は東へ 何処かで花火が鳴る
夕陽が照り返して 思わず目を逸らした
長い夏が 終わりを告げる
セミの声も 消えてく
君はオルカ やがては遥か
遠い日になるんだろうね
このまま このまま はぐれて 置いてけぼり
水面にゆれる君を 見失う
これ以上 これ以上 これ以上 変わらないで
このまま このまま このまま
■なお、このORCAという曲は、先日行われた「VOC@LOID NIGHT in 北海道」というイベントに楽曲のみの形で提供したものだったりします。
で、イベントが終わって公開が解禁になったら、動画じゃなくて「1枚絵に歌詞を付けて公開しよう!!」というのが当初の予定だったのですね。
でもなんかそれじゃ駄目な気がしたので、突貫で動画を付けてみました。
■オレの中では、PVというよりは実験映像です今回は。色々と試してみたい映像のアイデアがあったのでなー。
■ロールシャッハテストを模したイラストはPhotoshopで。最初、紙の上に絵の具を乗っけてその紙を真ん中で二つ折りにする方法を試してみたのですが、思ったような図柄にならなかったので結局Photoshopで描いちゃった。
■動画はアフターエフェクトでちまちま合成したり動かしたりして作ってます。プラグインがあれば色々な映像効果を簡単に作ることが出来るんですが、貧乏ゆえにプラグインを何一つ持ってないので知恵と根性で作ってます。贅沢は敵だ!
■間奏部分に出てくるのはシャチじゃなくてバンドウイルカです。水族館行って素材を撮ってきたんだけど、シャチの素材があんまり上手く撮れてなかったので泣く泣くこっちを採用。
■自分のイメージ通りのビジュアルが動画として作れたので、結構自分では満足してます。でもまだ映像作って3本目なんだよなー、これで満足してちゃイカン気がする。