ローソンと伊藤園とボカロとあなたの相似性に関するアレコレ

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今月13日からLAWSONと伊藤園、VOCALOIDのキャンペーン企画「ボーカローソンキャンペーン」が全国のローソン店舗にて展開されています。今回、このキャンペーンに参加させて頂いてまして、ローソンの公式キャラクター「あきこちゃん」をVOCALOID化した「あきこロイドちゃん」を使って楽曲を制作させて頂きました。タイトルは「コンビニとあなたの相似性に関するアレコレ」

13日から実際にローソンの店内放送で1日に数回流れているそうです。(店内放送タイムスケジュールはこちらから確認できます。)耳にされる機会がありましたら何卒よろしくお願いします。あと、この企画を考えた方って「ボーカローソンって…どうよ?」って感じで駄洒落的なネーミングを最初にうっかり思いついちゃったんだろうなぁという気がしている。

 その昔、わたくしはローソンで深夜バイトをしておりまして、この曲のベーシックなメロディラインはまさにその頃に作ったものです。「明るく前向きな曲でお願いします!」という注文を頂いていたので、オレがまだまだ明るく前向きだった頃に作ったものをやろうと。それを今回用に色々と手を加えてみました。

もしかしたら初めてボカロ楽曲を耳にする人もいるかもしれないなぁと思ったので、ボーカロイドが歌うということの音楽的な特性が分かり易く伝わるように、めちゃくちゃ早口になるところと、ラストのサビでメロディがとても高い音程になるように意識して、メロディの一部を過去のものから作り直してあります。

 アレンジについては、最近のバンドサウンドってわりと小難しいことをみんなやっている傾向があるので「じゃあ逆をやろう」と。で、昔バンド活動をしていたあの頃の初期衝動よ再び!アゲイン!などと思ったらこれはもうパンクしかあるまい、と。それに折角だから昔のファミコンっぽいチップチューンのテイストを加えて「8bitパンク」を目指そう!とそんなこと考えてたら良い感じにローファイ感あふれる楽曲になりました。そもそも8bitパンクなんて言葉があるのかどうか知らないのですけど、何となくそういうコンセプトになってます。

歌詞はもう思いっきりローソンを意識しながらも、出来るだけ普遍的なものにしたいなーと切り口を考えてたらああなりました。「コンビニな人」って直訳すると「便利な人」って意味になって、なんとなく言葉だけでネガティブな意味として捉える人もいそう、という気がしたので思い切って歌詞の中に盛り込んであります。

長ったらしいタイトルは、最初シンプルに「コンビニ」にしたかったんですけど、良く考えたらそのタイトルで人気のあるボカロ楽曲というのが既に存在しているので、逆にちょっと捻った結果、えらく長いタイトルになっております。当初は「あなたとコンビニの~」という並びにしてたのですが、それだと何だか他店のキャッチコピーっぽかったので自主的に「コンビニとあなたの~」に並べ変えたりしました。

 という感じで個人的に非常に思い入れの深い曲になってて、とても気に入ってます。更にネタばらしをすると、この曲は2008年の映像イベント「せんみく」で出だしのAメロのところだけドット絵のPVを付けて流した曲でもあります。当時は曲も映像もそこだけ作ったら満足して「近日公開未定」ってテロップ付けたんだっけ確か。憶えてる方はいるんだろうか…。