ユルアニ?と霊媒先生とメーウ


今年4月から日本テレビ系で放送されてきた「ユルアニ?」。

30分枠の中でアニメが5分ずつぐらい一気に放送される深夜のバラエティアニメ番組で、何気なく夜にテレビを点けたらたまたま放送されててなんかよく分からんけど何となくボーッと惰性で最後まで観てしまう的な、非常に正しいタイプの深夜番組で個人的にはとても好きな感じでありました。

 で、めっちゃ今更なのですが、このユルアニ?内のアニメのひとつ「本当にあった!霊媒先生」のエンディングテーマの作詞・作曲・編曲をワタクシ小林オニキスがやらせて頂きました。しかも3曲も。歌っているのはバーチャル・アイドルユニット「メーウ」さん。

というわけで、小林が作った楽曲について1曲ずつ触れていこうと思います。iTunesでもバラ売りしてるので気に入ったらよろしくお願いします。

http://itunes.apple.com/jp/album/id451932205?i=451932209

■「pair*」メーウ(1-11話)

 もともとこの曲はメーウのために作った曲です。歌詞に出てくる「メーウマイユーヌゥラールーン」は適当な造語か何かかと思われがちですが、とてもちゃんとした意味があります即ちググれ。人じゃないものが出てくるアニメの歌を人じゃないものが歌ってる、というのが何か面白いなぁと最初に放送を観た際に思いました。

■「お別れ囃子」メーウ(12-19話)

 この曲は霊媒先生のエンディングになる、ということをめちゃくちゃ意識してます。松本ひで吉先生の原作がとにかく面白かったのでそれに見合う曲を!と頑張って作ったもんです。それと、メーウさんの曲は1枚目のシングルCDの時もそうだったんだけどなるべく多国籍な感じが出るようにと考えて作ってて、この曲もその辺のことをすり合わせるように制作したらこうなりました。

歌詞がなかなか出来ずに締め切りに追い詰められて、夕方の神社や霊園にイメージもらいに足を運んで書いたのは今ではいい思い出。エンディング中には出てこないですけど「牡丹火 咲き誇る 打ち上げられパチッと夜空にたゆたう ハラハラ消え落ちて 幻みたいに夏しじま」って歌詞の、牡丹火と夏しじまって言葉はオレの造語です。ここの一節は我ながらすごく上手く歌詞を書けた気がしてます。

■「ネコクロニクル」メーウ(20-22話)

 ネコクロニクルは霊媒先生の「猫岳」というエピソードをテーマに作ったもの。原作のマンガの方だと7巻に載ってます。ロカビリーっぽい曲がいい、という注文をもらったのでなんとなくそういう風なアレンジになってます。いい曲ですよねこれ。自分で言うのもなんだけど。

 で、以上の3曲とremix、更にぼーかりおどP先生の「1/6 -out of the gravity-」「インターステラ」「498 -dive into the gravity-」の3部作も収録されたメーウさんのCDが先日発売になってるのでamazonへリンク張っておきます。

 このCD、『ヱヴァンゲリヲン新劇場版』でお馴染みのスタジオカラーデジタル部(KDB)制作によるPV映像がDVDとして同封されてます。超絶クオリティ。

 それからアニメの劇中にたまにBGMとして流れてたにゃにゃにゃにゃ言ってる曲は、自分が作った「ニクキュウの嵐」という曲です。メーウの1枚目のシングル「メーウ Right ver. 」収録。

ちなみにニクキュウの嵐の初出は、今は亡きLOiDレーベルが2008年11月に手売りで売ってた簡易版コンピCD-R。あれは結局何枚ぐらい出回ったのかよく知らないし、あの当時に自分が作ったもののクオリティはたぶんろくに聴けたもんじゃない気がするんだけど、もし手元にあるという方は大事にして下さるとちょっと嬉しい。

■というわけで、簡単にですが自分がかかわったものだけ触れてみました。ユルアニは次週は放送がお休みで、その次でとうとう最終回だそうです。

ユルアニ?のDVDや番組での使用楽曲を集めたコンピCD、霊媒先生だけを集めたDVDも出てるのでちょっとでも気になった方はそちらも。